造船所跡地は、なぜ動かないのか。動かすために、委員会で調査します
整備が止まったままの造船所跡地。私の提案により、所属する市民建設常任委員会で、前に進めるために何が必要かを調査・研究することになりました。
なぜ動かないのか① 地下工作物と財源の壁
跡地では、掘削工事の途中で、設計段階では見つからなかった地下工作物などが見つかりました。法令に沿って整備を進めるには、これらを撤去し、掘削で出た土も適正に処分しなければなりません。その費用は莫大で、今の予算ではとても賄えません。
さらに、当初活用を見込んでいた合併特例債は、発行期間が令和7年度末で終わりました。財源の当てもなくなり、整備計画は白紙撤回を含めた大幅な見直しを迫られています。
なぜ動かないのか② 埋立地ならではの壁
これは造船所跡地だけの問題ではありません。臨海部の埋立地を活用しようとすれば、同じような問題が起こることは容易に想像できます。しかし、こうした土地を法令に沿って活用していくのは、極めて困難なのが実情です。
動かすために 委員会で「所管事務調査」を行います
跡地をあいまいなまま放置せず、市民の財産として生かす道を探る必要があります。そこで、私が所属する市民建設常任委員会で、「造船所跡地を含む利用困難地の有効活用について」を所管事務調査の案件とするよう提案し、実施が決まりました。
何が活用を妨げているのか、どうすれば法令に沿って前に進められるのか。委員会として調査で明らかにし、市への提言につなげます。
ただし、これは決して平坦な道ではありません。莫大な撤去・処分の費用、財源の確保、法令上の制約と、乗り越えるべき壁はいくつもあり、すぐに答えが出る問題ではないことも、あらかじめお伝えしておきます。それでも、あいまいなまま先送りすることはしません。
もう一つの課題 事業者との関係
整備工事を担っていた3社JV(共同企業体)と市との契約は、令和7年度の3月末に解除されています。なお、工事が止まったことと、跡地の活用が先に進まないことは、別の問題です。
市が行った刑事告発について、3社JVは一方的なものだとして、市に公式な謝罪と名誉回復を求めています。市内の建設事業者との関係が悪化した状態が続くことは、市にとっても地域にとっても良いことではありません。そこで、「適切な方法で速やかに事実関係を明らかにするよう市に求める要請」を私から市民建設常任委員会に提案し、委員会として実施しました。
田中たつやの視点:次代へ、負の遺産を残さない
大切なのは、誰かの責任を問うことではなく、跡地を前に進めることです。止まっている理由がはっきりすれば、打つ手も見えてきます。委員会での調査を通じて前に進む道筋をつけ、次代へ負の遺産を残さないよう、全力を尽くします。
所管事務調査:常任委員会が担当分野の課題を自ら調査・研究し、市への提言につなげる仕組み。

